考察の挿絵の描き直し
「結果」は、実測をした数値をそのまま書けばクリアな文章が書けます。ところが「考察」になりますと、はじめに、頭の中で考えたり、文章にしたりして、思考を整理します。そして、読み手に分かりやすい文章を書きます。
今回の風の研究では、大きく分けて2つの結論になりました。これらを分かりやすく説明するために、今描いている挿絵が必要となるわけです。
先週、私たちは挿絵の間違いに気づきました。そして、今日の八丈サイエンスクラブ開始早々、先々週の挿絵にも間違えがあることに気が付きました。
ああ・・・
今週は挿絵描きで終わってしまう・・・
と最初は落胆しました。しかし、誤りを修正するのは当然。そして、研究とは一歩一歩前進するもの。
スケジュールの遅れなど、研究においては些末なものです。
今日は、考察の挿絵は全部なおすよ
え゛〜
研究のラストは地獄
私の経験を振り返ってみて、ラストが楽な研究は一つもありませんでした。最後が、やり切るために、一番力を使います。
ですので、八丈サイエンスクラブでは、「研究のラストは地獄」は私がよく言うセリフとなっています。
挿絵に関しては、パソコンで描く方法もあります。
でも、手で描くことは、時間がかかりますが、自身の研究を再確認し、再考し、理解するのにはもっとも効率的です。
小手先で図を作りより、八丈サイエンスクラブに参加されているお子さんの将来のことを考えると、こちらを選んだ方が私には正解に思えました。
私は、お子さんが今回描いた中途半端な挿絵は、すべてボツにしました。
こんなに真剣にやったことはない・・・
お子さんからは愚痴が出てきました。でも、答えの無い道を、自分の全力で切り開き、前を進む経験はこのような本物の研究でしか体験できません。
そう、私は「研究」で人生の疑似体験を彼にさせています
今日は、彼の精一杯の7枚の図が完成しました。今、私はスキャンしていますが、みんな眩しいですね。
今日のような体験は、本物の研究することでしか経験できません
締め切りまであと3回。コンテストに間に合うかどうかは分かりません。
でも、間に合わせることはゴールではありません。それよりも、研究を行っている当事者の成長の方が大切です。
論文の枚数が増すにつれ、論文から学ぶ色々な価値が増していきます。彼にもたくさんの経験が積まれることを願っています。
次回の八丈サイエンスクラブは、2023年9月2日(土)13:30-15:30です。
八丈サイエンスクラブは、八丈島の自然から不思議を抽出し、探究・研究をします。興味のある方は、ぜひ、ご参加ください。見学も大歓迎です。