2023年4月22日(土)、八丈サイエンスクラブの様子

八丈サイエンスクラブ

私達は、日常でたくさんの言葉を使います。私達は話している間に、頭の中で新たな言葉を思いつき、それらを引き出して口から発声します。

しかし、人は話している間に論理が右に行ったり左に行ったりします。そのため、話し言葉をそのまま書きますと、あとから読み返すと分かりにくい文章になってしまいます。

論文は、読み手にわかりやすく伝え、追試ができるようにシンプルに書かなくてはいけません。

今日は、「材料と方法」の最後の項目を執筆しました。説明文は工作をしたという点は前回と同じなのですが、複雑な作図をどのようにやったのかを言葉にする作業で苦戦しました。

角度のある図形を作図したのですが、分度器は使いませんでした。理由は、小学6年生であるお子さんが来年中学校へ進学するのですが、数学では分度器は使わないからです。

これまで使用した材料を取り出し、手で再現し、言語化しました。このように文章にしますと簡単に見えがちですが、実際にやりますと大変な作業です。

そういえば、私も研究者時代、同じようなところで躓いたなぁ・・・

昔を思い出しながら、お子さんと一緒に書いたり消したりの繰り返しをしました。

2時間の執筆で「材料と方法」の項目が書き終わりました。

声に出して読みすすめますと、分かりにくい箇所が出てきました。そこで、3つの「図」を「参考図」へ降格させました。英語ではfigureからsupplementary figureへの変更です。


「材料と方法」が終わりました

次は「結果」または「結果と考察」の執筆になります

どう違うのですか?

長い論文のときは「結果」と「考察」は分けて書きます

短い論文のときは「結果と考察」でひとまとめに書いたほうが分かりやすいですね

お子さんが「にやっ」としたのを私は見逃しませんでした(笑)。

短いからといって、論文を書くのが楽になったわけではないからね

え゛〜(笑)

そんなわけで、次回から「結果と考察」の執筆が始まります。



次回の八丈サイエンスクラブは、2023年5月13日(土)13:30-15:30です。


八丈サイエンスクラブは、八丈島の自然から不思議を抽出し、探究・研究をします。興味のある方は、ぜひ、ご参加ください。見学も大歓迎です。

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