2022年11月12日(土)、八丈サイエンスクラブの様子

八丈サイエンスクラブ

今日の気温と湿度

今まで書いていませんでしたが、実験条件の記載はのちの論文執筆のときに必要です。温度・湿度計の値の写真を撮っておきました。

今日は、22.3˚C、湿度67% R. H.でした


前回の障壁設計の続き

八丈サイエンスクラブは、だいたい、土曜日の13:30-15:30の週2時間行われています。たった、2時間ですが、講師の私は空いている時間は八丈サイエンスクラブの研究のことを考えています。

理由は、参加されているお子さんが一生懸命なのに、先生が片手間では釣り合いが取れないからです。

大人が子どもの前で手を抜く姿は見せられません

ずっと考えていて、気づいたことがありました。前回の障壁の設計で抜けていたものがあったのです。

工作用紙を切りましょうか?

待って下さい

抜けているものはありませんか?

う〜ん

参加されているお子さんから、様々な意見が出てきました。その中に正解がありました。

そう、扇型のパーツが抜けていますね

では、どうやって設計図を書きますか?

前回、扇型の内角180˚、120˚、60˚の3種類のものに対応する筒を切りました。それに対応する図形の描き方を考えてもらいました。

そして、それを基にノートに図を描いてもらいました。


慣れたころが一番危ない

小学生時代、先生から、よく「慣れたころが一番危ない」という話を聞きました。私は、その言葉の意味を理解せず大人になりました。

プロの研究者になってからは、当たり前のことは当たり前にするし、事故は回避するように行動し、危険がともなう操作はしないように訓練してきました。

実は、今日は、この事故スレスレの行動が、参加されたお子さんから何度も連続して現れました。本人はまったく気づいていませんでした。

今までと異なり、今日は何が起きたのだろう・・・?

とずっと考えていました。観察された行動は

  • しゃべりすぎ
  • 注意を他に向けている
  • 事故を回避する行動を意識していない

でした。

私の経験では、このような行動を重ねると、遅かれ早かれ、実験室では事故が起きます

八丈サイエンスクラブで、危険な道具はハサミ、カッター、コンパスでしょうか?でも、危険なものはそれだけではありません。

実験室は常に危険と背中合わせです。椅子の座り方、机と人との位置、事故が起きないような場所での大怪我は、無意識ならば普通に起きます。


振り返れば、八丈サイエンスクラブが再開したのは2022年7月。今は2022年11月12日。

3ヶ月で人間に慣れという隙が生まれました。そして、私には、彼の背後に事故が何度も見えました。

事故は研究以前の問題です。八丈サイエンスクラブの安全な運営のためにも、私は1週間対策を考えなくてはなりません。

お子さんはお子さんで一生懸命です

大人の私もその一生懸命に応えなければいけませんからね


次回の八丈サイエンスクラブは、2022年11月19日(土)13:30-15:30大賀郷小学校理科室で行われます。

八丈サイエンスクラブは、八丈島の自然から不思議を抽出し、探究・研究をします。興味のある方は、ぜひ、ご参加ください。見学も大歓迎です。

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