室温23˚C、湿度48% R.H.
最後の障壁の作製
障壁はラスト2つになりました。今日は参加されているお子さんは調子がいいのか、1つ目を簡単に作製しました。
今日はこのまま実験まで行くかなぁ・・・?
と思っていましたら、2つ目の障壁のつなぎ目に白い部分が見えました。きちっと出来ていな証拠です。
ちょっと見せて
確認してみますと、パーツが予定通りの場所に入っていませんでした。
いくらやっても入りませんよ
確かに、彼の言っていた通り、はみ出していました。
ここの長さを測ってみて
そうしますと、半円のパーツの直径の長さが4.4 cm。本当は4.2 cmです。
作り直し
え゛〜
全て正確に測って、線を描いてください
お子さんは、これまでの設計を思い出し、孤と弦を描写しました。
コンパスと定規で作成された図面をもとに、弦の部分はカッターで、孤の部分はハサミで切ります。
時間はかかりましたが、目標の3つの障壁を全て作製できました。
実験室における事故回避のお話
私が現役の研究者時代、事故回避の行動は慣化しているために無意識でもしました。これは研究を進める上で最も重要です。
実験結果以前に、安全が一番です
これは、参加されているお子さんにも徹底していて、少しでも危険性が見られれば繰り返し注意しています。
今日は、彼が素晴らしい行動をしていましたので、それらを紹介します。
工作をしていますと、材料の工作用紙、筆記用具、コンパス、ハサミ、カッターなどが机の上にあります。意識していませんと、無造作におかれますので、不意打ちで怪我が起きます。
ですので、私はいつも、
鋭利なものは、使わないときは自分から離れた位置に置くように
と口酸っぱく言っています。
さて、写真を見てください。ハサミ、コンパスは彼のどこに置いてあるでしょうか?
今日は、無意識でも自身が怪我をしないよう、両者を自分から離れた位置に置いています。これは、なかなか出来ません。プロの研究者でも忘れがちです。
感心ですね
そしてもう1つ、この写真を見てください。
水分補給をしていますが、彼が立っている場所を見てください。いつもは実験室にいますが、今日は、
水を飲みたいので、廊下へ行ってきます
と言いました。これも研究では当たり前のことで、実験室では飲み食いはしないという習慣があります。
これは、有害な物質を体内に入れないという意味があります。
お見事です
今日の研究のゴールは最後の障壁を完成させたことでした。
また、彼が事故回避の行動が自然にできたことが収穫でした。これが出来るということは、今後、無意識でも事故を避けられます。
どちらも素晴らしい成果です
今後が楽しみですね
次回の八丈サイエンスクラブは、2023年1月14日(土)13:30-15:30大賀郷小学校理科室で行われます
八丈サイエンスクラブは、八丈島の自然から不思議を抽出し、探究・研究をします。興味のある方は、ぜひ、ご参加ください。見学も大歓迎です。