私は、普段は、八丈島からリモートで都心の会社とやり取りをしています。既存の科学実験とは異なる本物の研究を子どもたちと進める過程で、元研究者としての立場から、各先生方々からの質問を受けたり、アドバイスしたりしています。
この仕事の一環として、都心へ行ってきました。
八丈サイエンスクラブの運営の基
私は八丈サイエンスクラブを運営してます。
現在主流の学校教育は、基礎や階層的な思考方法を学ぶ上でとても大切です。
ただ、授業におちこぼれ、その後、曲がりなりにも研究者として生きてきた自身の経験から、
上記の方法以外もあるのではないか?
と思い、考えてきました。それが、今の八丈サイエンスクラブのような新規の事象を探す実験重視のスタイルになった原因かもしれません。
人には24時間あります。起きていて意識のある時間は16時間くらいでしょうか?
今の私は、その時間のほとんどをフィールドで過ごすのですが、少しでも気になったことがありましたら、小さな手帳にメモを取ります。
現役の研究者時代のノートも同じような感じでした。字が汚すぎて他の人は読めないですね(笑)。
これでは、読めないので他人のためには全くなりません。ですが、記録やアイディアは一瞬で、自身のリズムを崩したくないので、研究者になってからは終始このようなノートを取り続けました。
その結果、野外でもいろいろな疑問が浮き上がって見えるようになります。
現実に実験できるようになるためには、いろいろな条件が必要です。ですが、考え続けること、準備し続けることで、より深い研究テーマが具現化してきます。
野外活動プログラム
今回の野外活動の舞台は、和泉多摩川河川敷です。場所はここです。
和泉多摩川河川敷は、多くの方々によって、きれいにされていた形跡がありました。
現在、アウトドアが流行っています。
人が増えればゴミは増えます。瓶を持ち込めば、意図せずに割れてしまい、片付けることは難しいですね。
きれいな和泉多摩川河川敷でも、上流から流れ込んだゴミがあったり、芝にはバーベキューで使われていたであろう調理バサミが落ちていたりしました。
昔は、アウトドアでは、裸足で駆け回るというのがありました。今ではそれは空想の世界となりました。
怪我防止のためにも、足回りはちゃんと守れる靴でなければいけない時代になりました。
自然観察プログラムの様子
今回、植物系の先生が急遽都合で出られなくなったことから、私がピンチヒッターで自然観察プログラムの前半を受け持つことになりました。私は、野鳥観察が一番得意ですので、これをやりました。
私が講師でしたので、野鳥観察の様子の写真はありませんが、当日の和泉多摩川河川敷では、ダイサギ、チュウサギ、カワウ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワセミ、ツバメ、セッカ、スズメなどが見られました。
後半は、別の先生が化石についてのお話をしていただきました。さすがにプロ用の道具は用意できませんでしたので、身近に手に入るもので、化石探しの方法を説明していただきました。
子どもたちは水に入り、川底の土をコンコンと削りながら掘っていきます。
先生が化石のようなものを見つけました。
明らかに石ではないですね
反省会をして、終了となりました。
今回の野外活動プログラムでは、先生(2人)、荷物運びとタープ設営(2人)、子どもたちの安全管理(2人)、動画撮影(1人)と分担をしていました。
私が講師でスムーズに出来たのも、背後でサポートする5人の方々のご協力のおかげです。
野外で活動をしますと開放的になります。しかし、河川敷では常に増水の危険性がありますし、今の時代、ゴミが残されている場合もありますので、切創、挫創・挫滅創、刺創の危険性もあります。
野外活動では、安全を第一に、次に、学びです。私もヘゴの森でガイドをしていますが、場所が変わって、色々と学びのある2時間でした。
都心の会社の皆様、関係者の皆様、子どもたちとお父さんお母さん、参加・運営にご協力ありがとうございました。
コメント