2022年7月2日(土)の八丈サイエンスクラブの様子

八丈サイエンスクラブ

懐かしい大賀郷小学校の理科室

コロナで休止するまで、八丈サイエンスクラブは八丈町立大賀郷小学校の理科室で毎週土曜日に開催されていました。

今日(2022年7月2日)、八丈サイエンスクラブを行いました。土曜日の大賀郷小学校を管理されている方から鍵を借り、3年ぶりに理科室に入りました。

懐かしさが込みあがってきました。見慣れた箇所もありましたが、理科室の様子は大きく変わっていました。

室内が、整理整頓が更にされていたり、コロナ対策がされていたり、エアコンも着いていました。

時間の流れを感じました

今日はそれほど暑くなかったので、空気の入れ替えを兼ねて、窓を開けての八丈サイエンスクラブとなりました。そして、これまでの子供たちとの研究を思い出しながら、準備をしました。

中の様子が大きく変わった大賀郷小学校の理科室。

科学者としての潜在能力の高い子が参加してくれました

八丈サイエンスクラブの再開をこのブログで発表しました。参加のメールが届きましたが、1名の方からでした。

その募集用紙からは、八丈サイエンスクラブに必要な能力を持ち、科学者としての素養を持っていることが読み取れました。

会うのが楽しみでしたね

今日は彼と2時間お話をしました。インタビューで分かったことですが、予想以上の科学的思考能力の持ち主でした。

質問形式で、研究の危険性を説明しました。小学校といえども、理科室での活動は危険がともないます。

注意点を理解してもらったら、彼がどのような思考ができるか少しテストしてみました。

コロナのワクチンの世代ごとの接種は、どのような意味がありますか?

これは、簡単な1文ですが、中身は深い質問です。彼は、小学生でありながら、知っている知識をつなげ、自分の言葉で一つ一つ説明し、最終的に答えを導き出しました。

ちなみに、私も彼の答えと同じ考えでした

末恐ろしい、小学生です


ダンゴムシの行動実験の説明

1時間くらいかけて、八丈サイエンスクラブの先輩たちのダンゴムシの行動実験の研究を説明しました。背景、裏話、実験設計、実験結果だけでなく、第三者に差を説明するためには、平均、標準誤差、有意差が必要であることもお話しました。

実験設計は、一朝一夕では出来なかったこと、1つの実験系なのに2種類の結果が出たこと、そして、その解決の苦労話など、おそらく彼には初めてのお話だったと思います。

説明の間、次から次へと、質問が来ました。

彼は、本当に科学者向きの思考をしていました


本年度の八丈サイエンスクラブの研究テーマ

八丈島は自然の宝庫です。この宝庫に眠る事象を研究テーマとすれば、お金の心配は要りませんし、地域に即したユニークな研究が出来ます。

小学校5年生というと、11歳?

まだ、10歳です

じゃあ、八丈島10年生だね

それ、違うんですよ

僕は、八丈島は今年からなんです

この会話で、私はチャンスと思いました。私は八丈島6年目、彼は1年目です。

八丈島の自然における疑問は、島外から来た彼と私は重なる可能性がとても高いのです。以心伝心になったら、面白い研究が出来そうです。

2人で実験設計の話をしました。実験器具の問題点、測定箇所、測定方法・・・。

本当に小学5年生?

と思いながら、私は夢を膨らませながら、彼の説明を聞いていました。


八丈島は自然の豊かな島です。過去の八丈サイエンスクラブは大所帯でしたので、諦めていましたが、1人の参加者ですので、どこへでも連れて行くことが出来ます。

野外の生き物の観察も、簡単に出来そうです

2人で冬のテンナンショウの実験のお話もしました。

彼から、とても、いいアイディアを出してもらいました。

私は気が付かず、彼は気が付きました。これは重要なので、隠させていただきます。

モザイクの部分には、彼のユニークな実験のアイディアが書かれてあります。

第1回の八丈サイエンスクラブ、過去と今年1年の説明をしました。道具が揃いましたら、できれば来週から、実験を開始したいと思います。

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