図7以外の「図と図の説明」が完成しました。今日は「材料と方法」の執筆です。
先週までに「材料と方法」の2項目を書き上げました。今日はその続きになります。
八丈サイエンスクラブは、研究に割くお金はありません。ですので、風の研究では、家にあるものを使ったり、安価な材料やそれらを組み合わせて道具を自作して実験しました。
「材料と方法」の項目を書き始めるにあたり、初めに、八丈サイエンスクラブに参加されているお子さんに実験の方法を思い出してもらいました。「図と図の説明」を読み、思い出しながら、材料と道具の作製を言語化していきます。
- 何を自作したか?
- 道具は何を使ったか?
- どのようにしたか?
- ・・・
各項目の関連単語を言わせ、忘れないようにワープロソフトで書いていきます。
単語は出ました
それでは、これらを使って文を作りましょう
え〜っと・・・
お子さんは長い文章を言い始めます。
ここで注意です
論文に書かれる文はできるだけ短くが基本です
シンプルな文を心がけてください
そして、複雑になったら文を切ってください
はい、わかりました
書いては消し、書いては修正を、延々2時間休みなしで続けました。
研究とは、誰も歩いていない道を自分の力で切り開き、新たな道を作ることです。その過程に楽しさなどありません。
ですので、私の口癖は
研究はつまらないもの
です。そして、その「つまらないもの」の果てに、努力した人しか到達できない特異な世界が待っています。
苦しい戦いです。それでも、参加されたお子さんは、今日も「材料と方法」の2項目を書き上げました。
たぶん、お子さんは、家に帰ったら、頭が痛くなっていることでしょう。今まで経験したことのないことをしていますので、これは仕方がありません。
今日、彼が経験したことは、実はプロの研究者も同じことをしています。
今日の経験が、八丈サイエンスクラブに参加されるお子さんの新たな成長の刺激になればと思います
八丈サイエンスクラブは、八丈島の自然から不思議を抽出し、探究・研究をします。興味のある方は、ぜひ、ご参加ください。見学も大歓迎です。