室温15.0˚C、湿度57% R. H. (暖房後は室温は24˚C近くに行きました。)
前回の実験結果の追試を宣言しました
前回の実験の測定結果は、参加されたお子さん、私も家に持ち帰りました。計算してみますと、驚くべき結果が含まれていました。
こんにちは
前回の実験の測定結果の数値は見ましたか?
はい、変な結果でした
そうですね
これを人に説明するためにはクリアな結果が必要です
追試します
追試って何ですか
もう一度、一気に、3つの壁の風速の変化を測定します
え゛〜
もう一回ですか?
はい
一気にやることで、測定に紛れが起きないようにします
研究おける勝負所は滅多にきません。今、お子さんと私は、今回の研究を終わらせるチャンスの前に立っていました。
チャンスを逃すようでは、成功に辿り着くことはできません。そして、追試は、「もう一回」ではなく、これで終わりにするという信念が必要です。
これで最後の実験にしよう
はい
休憩なしの実験
いつもですと、お子さんと私はときどき雑談をします。しかし、今日は特別な日です。
ほとんど何も話さず、ひたすら組み合わせの実験を一つひとつこなしていきました。
八丈サイエンスクラブの活動時間は2時間です。お子さんと私は、その時間集中して実験をしました。
振り返りますと、プロの研究者と同じことをしていましたね。
彼は、小学生ですが、とても頑張りました
本当にお疲れさまでした
八丈サイエンスクラブの研究活動の目的
お母さんが平均を計算してくれました
八丈サイエンスクラブは学校ではありません
電卓を使っても、パソコンを使っても、何を使ってもいいので、自分でやってください
自分で、自分の成長を止めるようなことをしてはいけません
ところで、あなたは、八丈サイエンスクラブで、何のために実験をしていると思いますか?
う〜ん
賞をとるため?
もちろん、否定はしません
今回の実験結果を発表すれば、どこかで賞をとるでしょう
でも、それをゴールにしてはいけません
大切なことは、実験ではありませんよ
研究活動のそれぞれの機会で、学校で習ったことを使い、あなた自身が成長することが一番のゴールです
驚くべき実験結果
お子さんと私の研究の始まりは、2021年10月1日に八丈島を直撃した台風16号の被害でした。
八丈島の国土地理院の地図を見たり、Googleマップを見たりしているうちに、私たちは面白い地形を見つけました。
それをもとに、再現性を高めるために自作の実験装置を作り、測定条件を決め、モデルの壁を作製しました。
お子さんは、実験を繰り返すうちに、私の想像を超えた結果を出し続けました。
そして、今回、地形と被害の関係を考察できる実験結果を得ました。お子さんも家でグラフを描き、自分の発見に驚かれていることでしょう。
私もグラフを見て、
これならば文句なしですね
と心から思いました。
今日で7ヶ月かかった実験が終わりました。
研究は、発表して、第三者に伝えて、初めて認められます。時間はさらにかかりますが、ここからはデスクワークです。
お子さんは本を読むのが大好きとのこと。彼から引き出される次の能力を楽しみにしています。
次回の八丈サイエンスクラブは、2023年2月4日(土)13:30-15:30大賀郷小学校理科室で行われます。
八丈サイエンスクラブは、八丈島の自然から不思議を抽出し、探究・研究をします。興味のある方は、ぜひ、ご参加ください。見学も大歓迎です。