室温18.4˚C、湿度72% R. H.
最後の実験のスタート
前回までで、3種類の障壁の作製が完了しました。実在する壁に似せて作ったもの、そして、ある値を人為的に上下に振った壁の一つずつです。
思いつきで作り上げた壁で、外見からでもこれまでの実験とは異なることが分かります。
先生、どうなりますかね?
これらは、誰もやったことのない実験ですよ
君が世界初の人だから、私には分からないですよ
あっ、そうですね
そんなやりとりをしながら、壁のない対照区の実験をスタートしました。
やり切ることの大切さを知る
研究をやりきるか、やり切らないか、言葉では簡単です。大学院生時代の私には、その差は理解できませんでした。
私を博士にしてくれた教授は、
研究をやり切れ!
と繰り返し怒っていました。
当時の私は先生が言っている意味がわかりませんでした。そして、言われ続けました。
その意味を知ったのは、アメリカに行ってからです。実験をやり切る、実験結果を考察し切る、論文を読み切る・・・。
当時の私は心身ともにとても疲れました。でも、実際に「やり切る」経験をしますと、成功の積み重ねが後々の人生の生き方に大きな影響を与え始めました。
第三者からの視点では、私の変化に差はなかったと思います。でも、内面では大差がつきました。
今日明日できなくても、八丈サイエンスクラブに参加しているお子さんには、この重要な過程を体験し、理解して欲しいですね
今日のお子さんは、心身ともにスキだらけでした。しかし、一朝一夕では人は成長しませんし、ましてや11歳です。
まだまだこれからです
そんな中でも、今日の実験から、今までとは全く異なる新しい結果を得ました。想像以上の収穫がありました。
でも、作成したグラフを眺めていますと、ゴールと考えるのではなく、予備実験として捉え、再度追試した方が説得力のある結果が得られそうです。
そう考えますと、参加されているお子さんの心の成長と想像を超えた実験結果を得られる可能性と、両方で伸びしろがあります。
私たちの目の前に、勝負どころの姿が見えつつあります。苦しさとその壁を乗り越えて見える世界初の素晴らしい景色を、お子さんに見せてあげたいと思います。
次回の八丈サイエンスクラブは、2023年1月28日(土)13:30-15:30大賀郷小学校理科室で行われます
八丈サイエンスクラブは、八丈島の自然から不思議を抽出し、探究・研究をします。興味のある方は、ぜひ、ご参加ください。見学も大歓迎です。